マナスル初登頂60周年企画とジィルバーハーケンピンバッジ
このたび発売するジィルバーハーケンピンバッジですが、このバッジがどの様にして生まれたのか?
(竹内さんに納品した実物、表に14の刻印が入ったデザイン)
プロ登山家であり釣り仲間である竹内洋岳さんが企画したマナスル初登頂60周年記念イベントの記念品制作を依頼された事によりスピンオフ的アクセサリーとして竹内さんに制作したハーケン型シルバーピンバッジが元になっています。
さて、どんな感じで計画が進んだのか制作裏話的な内容も含め記録しておこう。
4月18日
携帯に竹内さんから連絡が…そもそも滅多に電話なんてかけてこない人からの電話。
訳ありに違いないと思った通りの内容に即決で「やりましょう!」と答えてしまう自分がイヤ。
(もともと、竹内さんとは数年前より釣りを通じて知り合い、このマナスル60周年企画の事や作りたいアイテムの構想がある事などは釣りの合間に聞いていた。)
依頼内容は5月8日に行うセレモニーで渡す記念品の制作をして欲しい。というもの。
4月21日
神保町名物《さぼうる》にて事前打合せ。
前もって国産ハーケンをモチーフにした何かと伺っていたのでざっくり真鍮で「何か」の叩き台を制作。
これが、後にジィルバーハーケンピンバッジの元になるとは…
事前打合せでは色々と資料的なものを見せて頂き具体的な記念品としてのアイテム案を擦り合わせ、ピンバッジに決定。
マナスル初登頂60周年記念イベントの主催者である毎日新聞社さんも交えて本打合せ。
竹内さんの本来やりたかった事に一番近いピンバッジをシルバーで制作する事に決定。
この時すでに記念品を制作するための時間は7日間。
GWが間に入るので鋳造業者さんなど軒並み休みになってしまう、なんとか休み前に原型を作らねば…
まさに「薄氷を踏む」スケジュール。
早速デザイン開始。五月雨式に竹内さんから資料メールが届く…
ラフ案1(叩き台)
4月25日
デザインミーティング
叩き台を元にその場である程度の基本デザインを進める。
内容は、
マナスル登山隊が使用した国産の装備(ピッケル・ザイル・ハーケン)を盛り込み、マナスルに咲くエーデルワイスをちりばめ、
スポンサーとしての多くのスポーツの後押しをしてきた秩父宮妃にちなんだプリンセス・チチブ(薔薇)を中央に配置して完成したピンバッジのデザインがこちら
クラシックな繊細さのあるものになりました。
この時点で4月26日。
4月27日原型制作開始
ジュエリー制作では定番のWaxを使い原型制作。
これを元に精密鋳造してシルバー原型を制作。
5月7日(イベント2日目)
会場にて竹内さんトーク中
マナスル登頂(納品)に成功!
そして、サプライズでハーケンピンバッジも納品!
アレがこうなった。
5月8日
皇太子殿下御列席の中開かれたセレモニーで竹内さんから日下田さんにお渡しできて感無量。
後日
ネーム入れをして再納品!
実はシルバー原型が出来上がったのは5月6日、セレモニーで使ったのはシルバー原型そのものでした。
こうして無事にマナスル初登頂60周年企画の記念品は納品出来ました!
そんな事があったマナスル初登頂60周年記念イベントですが一般に向けた
記念品はTシャツなど有りましたが特別な何かはありませんでした。
そこで今回、竹内さんに作った14刻印入りハーケンピンバッジを
マナスル初登頂60周年企画のスピンオフアイテムとして
竹内洋岳公認で販売する事になりました。
ハーケンはドイツ語、シルバーはドイツ語でジィルバーなので
「ジィルバーハーケン」と竹内さんが命名
【ジィルバー ハーケン ピンバッジ】
・今回発売する限定ピンバッジは竹内洋岳氏に納品した表に"14"の刻印が入った実物の複製です。
・素材はシルバー925製でマナスル初登頂60周年にちなみ60個限定。
・シリアルナンバー(00/60)は裏面に入れて販売致します。
ナンバーの振り分けは受付け順になりナンバーを指定することはできません。
(ただし14/60は竹内さんへお渡しするので59個販売となります。)
・裏面にイニシャル程度のネーム入れもできますのでオーダー時に備考欄に希望ネームを記載して下さい。
・価格は税込¥4,968-
*購入個数制限は致しませんが限定品につき節度あるお買い物をお願いいたします。
*限定品につきキャンセル・返品はできませんのであらかじめご了承ください。
イーナンバープロダクツWebShopにて7月31日(日曜日)正午より受付開始。
配送は8月15日以降順次発送になります。
ピンバッジ直リンクはこちら
(7月31日正午より有効)
久しぶりに熊鈴の時間です!
自分が使いたい鈴を作ろう。
と、始まった熊鈴作り。
今年も2作出来ました!
(正確にはOEMでも作ったので3作かな)
熊鈴タイプ1・2はいわゆる鈴タイプで中に玉が入っています。
この玉がクマちゃんになっていたりと見えないところなどに凝った作り、デザインで音はあまり大きく響きませんでした。
熊鈴の名にあるまじき音量だったのですが他に無い、なんかこの鈴良いよね。
と、好評頂きありがたい事に沢山オーダー頂きました。
しかし、値上げとともに…
まぁ、そこはめげません!
だって他に無いものを作っているのだし
そもそも万人うけするようなアイテムではないのです。
一個買ったら、もう良いかな…
と、思う熊鈴を今年も2タイプ作りました!
前回と違い、ベル型です。
こちらの方が音が出る!
これはタイプ1・2を制作している時から感じていた事で次回作はベル型と決めておりました。
で、モチーフもすんなりキノコだな。
とデザインして、というかキノコはまんまベルだなと…
初期デザイン
初期試作
そして遊びの要素として隠れミッキーならぬ、隠れクマちゃん!これはベタすぎだけど採用。(こちらは製品版)
そして、ロゴマークのところにはラッキーモチーフとしてナナホシテントウくんにとまってもらいました。
こちらがナナホシテントウくんの元ネタ。
こんな感じで出来上がったキノコ鈴ですがやはりデザインを優先させているため
ベル型だけど…
当社伝統の大人しさ。に仕上がりました!
実際の音色は良いんですよ!
もう熊鈴は持っているからいらないと言わずに買って下さい!!!
また来年も熊鈴作りたいので!
お買い求めはこちらからどうぞ!
shop.enoproducts.com
キノコ直リンクはこちら
黒クマ
ってそんなコーナーはありませんがマナーモード熊鈴に続いて今回紹介するのは
フライフッシングのランディングネットでお世話になっている、off craft (オフクラフト)さんの熊鈴です。
真っ黒!
熊鈴の下に写っているのはoff craft
さんのブランドプレートです。
プレートのロゴ刻印部分を黒く仕上げる際に同じ真鍮で出来ているイーナンバープロダクツの熊鈴も真っ黒にカスタム!
実は納品の際に黒くするからピカピカに磨かないで下さい(仕上げないで)というリクエストを頂いていました。
実際に黒い熊鈴がとってもカッコイイので黒仕上げヴァージョンも販売しちゃおうかな…
off craftさんのランディングネットと熊鈴
いい写真をありがとうございました!
off craft さんのURLはこちら
フェイスブックページはこちら
10月から熊鈴値上げです!
気になる方は今すぐポチッと!!
Web Shopはこちら!
マナーモード
ニットを魚スリットからグイグイ押し込むという力技なマナーモード機能!
素晴らしいアイディアですね。
こんな風にアレンジして自分流に使って頂けるととっても嬉しいです!
こんな感じで使ってます画像、お待ちしております!!
info@enoproducts.com
熊鈴お買い上げはこちらから!ENOP Web Shop
ENOPの熊鈴タイプ2
試作で試行錯誤していたのはタイプ1。
どうしてもいい音が出ないのでどうしたものかと…
ならばと作ったタイプ2
ザ・鈴な形はタイプ1と違い素直にいい音が出ます。
タイプ2コンセプトは
「魚と熊鈴」
まんまですね。
オーソドックスな鈴型に魚型のスリットが入り中に入る玉はクマちゃん!
タイプ1で説明し忘れている中の玉のクマちゃんは
外見が普通のタイプ2に面白さを持たせるために作ったものです。
一見普通の鈴ですが魚のスリットと更に分かりずらい"中の玉"にまで気の利いた一品となってます。
外見の可愛さのタイプ1 (可愛さゆえにあまりならない)
いっけん普通なタイプ2 (普通になる)
それぞれ個性的な熊鈴が出来上がりました!
アクセサリー屋が作るので実用性バリバリとまではいきませんが
釣りに行く時のお守りとして、げんかつぎとして使ってくれたらと思います!
お買い求めはこちらから。
熊鈴に興味のある販売店さん下記までご連絡下さい!
ENOPの熊鈴タイプ1
イーナンバープロダクツの熊鈴は現在2種類発売中です。
なぜ2種類かというともともと試作を作り試行錯誤していた形はタイプ1。
そもそもなぜアクセサリー屋がとは前にもサラッと書きましたが…
熊鈴は、だいたい第一に音色や音量、はたまた消音機能などを求めすぎてまるでデザインなど無視しているかのようなものばかり。
もちろんベル型などや昔ながらの南部タイプは機能美ともいえる素敵な形は存在する。
カラフルな色のものや収納袋など凝っているものもある。
でも、でも。
趣味で持つ小物としてはあまりにも選択肢が少ない。
面白く、可愛く、かっこよく、などモノが好きな自分の琴線に触れるものがなかった。
素材は真鍮と決めていた。
経年変化で味わい深い色と艶が出る。
水にも強く腐蝕はほとんどしない。
趣味で長年共にするなら真鍮だ。
取付方法では迷ったがシンプルにしたかったので、ナイロンコードを付けているだけ。
本当は平革紐など硬い素材でしっかりと鈴本体を揺らせることができると音が良くなるのだが、コストがかかるのでその辺りは使う側に委ねる事とした。
良い音を鳴らしたいのなら本体がしっかりと固定されたほうが良いです。
(その辺りの解説も後ほどします)
で、デザインコンセプトは
【逢いたい・遭いたくない!】
逢いたい魚と遭いたくない熊。
同じフィールドに存在し避けては通れぬ関係性。
遊びで山に入る時。
忘れちゃならない自然への畏怖。
そんな想いが実はつまってます。
卵型は実は熊の頭部をイメージ。
耳でも付けてやろうと最初は思ったがやりすぎは失敗の元なのでWAX原型段階でやめた。
ツルッとした面にちょっと漫画チックなクマの怒った表情を筋彫りで彫った。
あえて漫画チックにしたのは釣りの楽しさを熊側で表現。
口の部分は筋彫りと抜き。
ぱっとみで口だけが認識されるので
何かなと良く見るとクマの表情であることに気付くすんぽうだ。
そしてメインスリットは魚型。
これは鈴を作ろうと思った時に最初に浮かんだアイディア。
こちらは一変、クールにかっこ良く。
自然の産んだ美しい魚という形を表現。
それに魚型は釣り人としてのアイテムには欠かすことのできない普遍的要素。
それをメインスリットに使い全体を締める役割をもたせた。
タイプ1は結構盛りだくさんな要素を詰め込んで、詰め込みすぎて肝心な音がおろそかになっているモデルです!(笑)
オンラインショップはこちら!
次回はタイプ2につづく
高額の熊鈴は売れない??
適度な大きさと重さは必要と考えて制作していましたがあまりにもコストがかかるので考えを変更。
商売ですから好き勝手な物を作っていても商品を買って頂かなければ成り立ちません。
何よりも価格は重要です。
マニアックな物はハマればいくら価格が高くても欲しいと思った人は買ってくれる。
ほんの一握りです。
良い品だけどここまで予算は出せません!
って方がほとんどで、もう少し安ければ買うのになぁとなるわけです。
熊鈴は趣味の中の実用小物。
熊に自らの存在を知らせる以外と重要な小物。
実売価格は1000円くらいからプロ用?と称した10000円くらいまで様々で実際は出して2000円がいいとこでしょう。
イーナンバープロダクツの熊鈴は4500円。
ちょうど中間くらい。
さて、その価値はあるのか?
次回はいよいよデザインや実用性についてです。
…つづく。
アクセサリー屋が作る熊鈴とは
やっと発売までこぎつけました。
なにをそんなに時間かかったのかと…
《音色とデザインと原価》
正直始めは簡単に考えていたのです。
鈴はアクセサリーで何度も作った事があるしある程度はこうすればああなる的な事は分かっていたのでなめてました、鈴。
はじめは鈴型ではありませんでした。
お見せするのも恥ずかしい全くのアイデア倒れ。
なんじゃこりゃの数々が産まれ
遠回りもほどほどに
鈴型を制作
結構大きく重く、鋳造原価をみてびっくり!
このままでは1万円オーバーの熊鈴が誕生してしまう…
ここからが大変。
コストがかかる原因は大きさ。
単純に大きく重たければ高い!そして何より鋳造効率が低く一棟にたくさん仕込めない…
…つづく
金歯を・・・の補足
っという記事を書きましたが、金歯に限らず何かを身に着ける小物にしたいっていうオーダーも出来ますよ、って事です。
オーダーメイドってお値段高いですが良いもの出来ますよ!
自分だけの最高にいかした一品を作りたいって思ったらまずはご相談下さいね!
ちなみにコレは私物ですが…石無しで8万円くらいです。(デザイン・制作費・サイズサンプルなど全て含んだ金額)石は寿司屋でいう時価みたいなものでピンキリです!
info@enoproducts.com
金歯を…
これは普段自分が身につけている金のペンダント。
これはもともとおじいちゃんの金歯。
こんなことも出来るのがイーナンバープロダクツの凄いところ(笑)
リフォームというには大分違うかもしれないが身につけるモノにしたかったのでこうなった。
作り方は至って簡単で炭にドーナツ状の溝を掘りその上に金歯を置きバーナーで溶かして、ちょっと表面を綺麗にして出来上がり!
簡単でしょ!
ご自分で出来ない方は是非ご相談を!!
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